私は長年、ニューヨークに住んでいましたので、ニューヨークで翻訳の仕事が来ることがありました。

その中でもとても印象的だったのは、フジテレビからの依頼だったのですが、マンハッタンに今度オープンするフレンチレストランのメニューを日本語に翻訳する、というものでした。

メニューはフランス語と英語と日本語の3ヶ国語で作られることになっていて、その大元のフランス語と英語を参考に、内容がわかりやすいように日本語で、メニューを翻訳するというものでした。

食材など、知らない単語がかなりあって、辞書で調べたりしながらフランス語と英語を日本語に翻訳していたのですが、知らなかった食材のことを知ることができてとてもタメになりました。

ページ数としては6ページほどでしたが、オードブルからメインディッシュ、サイドメニュー、デザートなど、それぞれを一つ一つ翻訳していきました。できるだけ美味しそうに感じるように訳すように気をつけました。食材に日本語でも知らないものがあったりして、どういう料理なのか非常に興味が湧きました。私は大学でフランス語の検定を取っていたので、フランス語も少しはわかるので、英語とフランス語を参考にしながら訳すようにしました。

どうしても日本語に翻訳するのが無理な場合はカタカナで原語そのまま書くことにして、他の面で説明を追加して書き込むことにしました。肉料理や魚料理などのカテゴリー分けをしたり、サイドディッシュを細かく説明書きしたりして、レストランのメニューの翻訳はとても楽しいものでした。

ニューヨークに遊びに来た日本人観光客が私が翻訳したメニューを見て、料理を選ぶのかと思うと、感慨深いものがありましたし、できるだけ料理が想像できるような感じで、翻訳することにしていました。ギャラも文字数が少ない割にはよくて、いいアルバイトになりました。ニューヨークで現地のレストランではよく間違いだらけの日本語メニューを見かけることがあったので、私の翻訳は正しいものにしました。